第17章 優しい嘘
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「ねえ、風丸!待ってよ!」
学校を飛び出してしばらく、風丸は早歩きでひたすらに歩いていた。先ほど見た花織のショックを受けた表情が目に焼き付いて離れない。花織を傷つけてしまうことは分かっていた。だが、これでよかったはずだ。鬼道と居れば花織の心の傷もすぐに癒えるはずだから。
「おい風丸、待てってば!」
「……!」
思い切り肩を掴まれて風丸は振り返る。そこには深刻そうな表情をした半田と、ふうと息をつくマックスの姿があった。ふたりとも風丸を追いかけてきたのだ。ふたりとも風丸のことが心配だったのだ。ふたりは風丸がどれだけ花織を好いているかをマックスは、特にサッカー部に入る前から知っている。
「マックス、半田も……。どうしたんだ、そんなに息を切らせて」
風丸は疲れたような微笑を見せる。その反応に半田は食って掛かり、マックスは呆れたようにため息をつく。
「どうしたじゃないだろ!?」
「風丸が急に変なことするからに決まってるでしょ、ちゃんと僕らに説明してよ」
ぐいぐいと風丸の腕を引いて二人は道を進む。どこか落ち着ける場所を探してやってきたのは河川敷だった。どさりと坂に腰かけて二人は風丸を問い詰める。