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恋風

第15章 歪みきった関係




「あ、花織ちゃんおはよう」
「おはよう、秋ちゃん……えっと、何の話?随分盛り上がってたみたいだけど……」
「月島先輩!!風丸先輩がサッカー部をやめるって本当なんですか!?」

花織の問いに少林が大きな声で問いかける。花織は彼らの問いに俯くと静かに首を振った。

「まだわからない……。昨日ね、陸上部の後輩にいつ戻ってくるのかって聞かれて……一郎太くん迷ってるみたいなんだ」
「もしかして……花織ちゃんも陸上部に戻るの?」

秋がはっとしたように花織に問いかける。するとほかの部員たちも花織も元陸上部から臨時で来たことを思いだしたのか、全員が花織を見た。花織はもう一度首をふる。

「ううん……。私はもう戻らない。……一郎太くんと違って私は先輩方と折り合いが悪いから」
「じゃあ、月島はともかく風丸だけが分からねえんだな。……………でも、俺たちを全国に送ってからやめるなんて、かっこよすぎだろ」
「えー!!月島先輩、何とか説得できないんスかあ!?」

壁山がすがるような目をして花織を見る。他一年生も花織が風丸を説得することに期待しているようだった。それもそうだろう。花織と風丸はこの部の中では周知の仲……特に風丸が花織にぞっこんなのは他から見てもよくわかる。そんな花織が風丸にお願いすれば易々と彼はサッカー部へと傾くのではないかと彼らは思ったのだ。

「うーん……。こればっかりは、一郎太くんの気持ちの問題だから……。私は彼自身が選びたい方を選んでほしいの。……後悔だけはしてほしくない」

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