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恋風

第15章 歪みきった関係




「へえー……。でも、そうなるとうちにはいつ戻るんですか?」

宮坂の言葉はまるで電撃のようだった。花織は刹那、風丸が元々サッカー部に帝国学園との練習試合に必要な人数をそろえるための助っ人に来ていただけなのだということを思いだした。どうやら風丸もそれは同じだったようで彼の表情は硬直したままでいる。

「……えっ」
「やだなあ、サッカー部助っ人だって言ってたじゃないですか。月島さんも風丸さんがサッカー部にいる間だけの臨時だって」

宮坂が笑う。花織はこの場合ともかく、問題は風丸だった。

「ああ……そう、だったな。助っ人か……」

動揺を隠すように風丸は言葉を紡ぐ。その表情は複雑な感情と動揺を隠しきれていない。

「そうだ、久しぶりにみんなに会いに来てくださいよ。みんな会いたがってるんですから!もちろん、月島さんも一緒に!」

宮坂の嬉しそうな提案に風丸と花織は目くばせをしあう。今日は風丸ありきの練習だが、少しくらいなら大丈夫だろう。

「どうした?風丸、月島」

立ち止まっていたふたりに後からやってきた円堂が不思議そうに声を掛ける。風丸はふっと笑うと爽やかに円堂に言ってのける。

「先に行っててくれ、俺と花織は遅れていくから」

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