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恋風

第2章 不思議な気持ち




息を切らせて校門を通り抜ける。ようやく雷門中へついた。花織は1つ息をついて再び陸上グラウンドへと走り出す。何故グラウンドかというと先ほど秋に陸上部が朝練をしていること聞いてたからだ。グラウンドを眺め、練習する部員の中に青髪を見つける。名前を呼ぼうとするが息切れしているので声が出ない。

「あ、月島さんじゃないですか!!」

ランニングをしていた宮坂が花織を見つけて嬉しそうにこちらへ走ってきた。ニコニコと屈託のない笑みを浮かべていたが息を切らした花織を見て不思議そうに宮坂は首を傾げる。

「月島さん!こんな朝早くにどうしたんですか?何だか息切れしてるようですし……」
「はぁ……はぁ、宮坂くん。か、風丸くんは……?」

心配そうな宮坂をよそに風丸の所在を尋ねる。宮坂はやはり不思議そうだったが背後を振り返り風丸を探す。

「?……わかりました。風丸さぁーん!!」

宮坂が毎回の如く、大声で彼を呼ぶ。その声に風丸君が髪を揺らしながら、駆けてきた。

「何だ、宮坂……月島?」
「あの、昨日はありがとう」

息を切らしながら花織が頭を下げる。風丸は一瞬きょとんと表情を固めたがふっと柔らかく微笑んだ。

「ああ、そんなことか。別に気にしなくても……」
「風丸くん……。なんで家の方向が違うのに言ってくれなかったの?」

核心を突く花織の言葉に風丸君の表情がさっと驚いたものに変わる。大きく目は見開かれ、青い髪が動揺に揺れた。

「なんで、知ってるんだ?」
「秋ちゃんから聞いたの。……私、ホントにごめんなさい」
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