第12章 瞳に映るのは
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冬海の策略を告発し、帝国を捨て雷門イレブンと和解した土門はあと一つだけ、胸の中につかえているものがあった。花織の事だ。一応鬼道に彼女の行動の随時報告していたのだ。彼女のプライバシーを侵害していることが罪悪感となっていた。確かに彼はスパイだったのだから、チームメイトのプライバシーもあったものではないが花織は女で、しかも繊細な恋心なんていうものを話題にしてしまっている。
だから彼女を呼び出した。謝罪と多少の好奇心で。
「月島ちゃん」
「土門さん、どうしたんですか?お話って?」
片づけを終えたらしい花織がこちらへと駆けてきた。遠目に蒼髪が見えるため、きっと風丸を待たせているのだろう。
「あのさ俺、月島ちゃんに謝らないといけないことがある」
土門は不思議そうな顔をしている花織を見つめた。その表情には以前のような警戒は見られない。
「月島ちゃんの情報、鬼道さんに流してたんだ」
「え……?」
花織の顔色が変わる。目に見えて動揺しているようだ。無理もない、集めていたのはサッカーの情報だけだと思っていたのだから。
「どういうことですか?どうして、私の……」
「収集リストに月島ちゃんの名前があった。……総帥の命令じゃない」