第10章 悲壮の決意
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部員たちが夏未に誘われてやってきたのは、かのイナズマイレブンが現役時代に使用していたという修練所。――通称イナビカリ修練場であった。そこにはただのスポーツジムとは比べ物にならないほどの大型の機具が並んでいる。使い方はよくわからなかったが。
「私たちは出ましょう」
夏未の言葉に秋と春奈が続く、しかし花織はその場に立ち止まったまま、前を歩く秋に声を掛けた。
「ねえ、秋ちゃん。ここに来る前にドリンク、ボール、タオル、グラウンド整備は終わらせたよね?あと少し洗濯物が残ってたけど……。何かすることって残ってた?」
唐突な花織の問いかけに、秋は一瞬悩むような表情をした後に首を振る。
「ううん、今日はみんなここで練習するみたいだし。……でもどうして?」
「私も特訓してみようかなあと思って」
にっこりと花織が笑う。そう、初めてこの場所を見て思ったことは、ここで練習すれば自分も実力アップが見込めるのではないかということだった。常々感じていた風丸の練習相手としての不足。それを埋めるチャンスなのだ。花織の目は熱意に輝いていた。
「なんだ、始めないのか?」
何時まで経っても動き出さない機具に疑問を持ったのか、円堂がこちらへ駆けよってきた。円堂が立ち止るや否や花織は彼に頼みを告げる。
「円堂くん、私も一緒に練習してもいい?」
「ん?ああ、構わないぜ!」
一瞬きょとんとした円堂だったが花織の発言に円堂は大歓迎だと肩を叩いた。しかし、夏未がそれをきっぱりと制す。