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マフィアの国のアリス

第1章 prologue




と、ここで男はギロリとこちらをにらんだ。

しっかりと目が合う。
咄嗟に目をそらすと、ふんっと男の声が聞こえた。

「空街 葵」

突然名前を呼ばれ、体が強張る。
男は続けた。

「5月5日生まれ、14歳、A型。
並盛生まれ並盛育ち」


「……間違いねぇなぁ?」


そう確認するものの、
その男の目は明らかに《確信》していた。
あくまでこの言葉は、
《合ってるか?》ではなく
《そうだろ?》という同意の意だと悟った。

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