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マフィアの国のアリス

第1章 prologue



言われるがまま乗せられた車の中は、
車とは思えない広さだった。

しぶしぶ椅子に腰掛けると、
男は向かいの位置に座った。

そうしてまもなく、
車は音を立てて動き出した。


葵は荷物を膝の上に置き抱え込むようにしながら、男の方を見た。

さらりとしたロングヘアの白髪、
いや、白髪というよりは銀に近いその髪は
時折昼の光に照らされてキラリと光る。

まるで、光に照らされた
水面(みなも)の様でー……。

「綺麗」

ただ純粋に、そう思った。


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