第1章 prologue
「リムジン・・・ってやつ?」
ここはそんなものが走るような
高級住宅街でもない
むしろあるのはコンビニとガソリンスタンドくらいの辺鄙なところだ。
そんな景色の中に、黒ダイヤのごとくピカピカと輝くその車は、異様な雰囲気をまとっていた。
「・・・アヤシイ」
本能がそういっている。
私はさっと反対車線の歩道へ渡る。
ぱっと後ろを見るが、平日の昼間。
歩いている人などいなかった。
「まぁ・・・そんな変なことなんて起きないよね・・・」
変な警戒心を抱いている自分にあきれながら、
その車を道路を挟んで横切る。
ほ・・・とため息をついた
そのときだった