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本当は…【黒子のバスケ】

第4章 戸惑いと決意


「だ、大ちゃん」

黙ってユイの背中を見送ることしか出来ない中桃井が青峰に視線を戻す。

「ユイ、だったよな…」
「うん、間違いないと…思う」

黙って三人の様子を見ていたクラスの人間に聞いた所、彼女は青峰と桃井が知っているユイで間違い無かった。

「あー、でも彼女の声、自己紹介以外で聞いたの初めてかも」
「は?」
「自己紹介の時も小さくて名前しか言わなくてさー、声かけても無視するし、感じ悪いっていうか、ねぇ?」
「そうそう、いっつも本読んでるよねー」

人懐こいユイは友達が多かった。
そんなユイしか知らない青峰はただただ目を丸くするしか出来ずにいた。
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