第15章 なんでこんなに汚いんだ
「あ、もう一ついいか?」
なにか言い忘れたことがあるのか私の方を向いて言った。
「ん、なに?」
「君の....名前を教えてくれ。」
「私?私はみさきなでしこ。」
「....そうか。わかった。」
私の名前聞いてどうするんだろう、と思った。
もしかしてそれで呼んでくれるとか?
てか私の名前知らなかったんかいっ!
ちょっとショックを受けた。
ま、どうでもいいや。
今日の一限は体育。
体育の先生の都合で男女合同で体育館を使うことになった。
種目はドッジボール。
1組vs2組。
1組の方には黒子くんと青峰くんと桃井さんがいた。
でもこっちには絶対的な赤司っちがいるから負ける気がしない。
私もどちらかというと運動神経は良い方でドッジボールも女子のボールだったらなんなく取れる自信はある。
だけど最近運動不足だと知ってちょっと不安も抱えている。
「柏木さん、頑張ろうね!」
同じクラスの女子に初めて声をかけてもらえた。
嬉しい!
と思いつつ、すぐに試合が始まった。
ドッジボール、スタート!