第15章 なんでこんなに汚いんだ
そういえばこの学校....
校則ゆるくないか?
ふとそう思った。
だって普通、メイクは先生に見つかり次第落とされるというか落とせって言われるのがお決まりだし、スカートの丈だって中学生でこんな短くしていいのかってぐらいだし....
うーん....でもアニメや漫画の世界だからそういうところは私の元いた世界よりルーズなのかもね....。
でもいいわね、それ。
女の子は可愛いのが一番よね。
それを校則で押さえつける学校もどうかしてるわよね!うん。
結果、開き直った。
「おはよう柏木。」
教室の自分の席に着いて、窓の外を見ながらくだらないことを考えていると、声をかけられた。
「おはよ、赤司っち!」
笑顔であいさつを返した。
「今日は昨日の柏木とは違うようだね。」
「そうだね。」
「昨日の罰のことは聞いているか?」
いやなこと思い出させんなよ....。
「聞いてますとも。体育館の用具整理でしょ?やりますよ、やればいいんでしょ。サボろうなんて思っちゃいないから安心して。」
「それは良かった。君が悪いわけではないが、昨日の柏木への罰だからな。連帯責任ということでよろしく頼むよ。」
ほんとに赤司っちは笑顔は綺麗だな....。
「はーい。」
適当に返事をして、赤司っちとの会話が終わった。