第14章 再テストの結果はどうだった?
なにを....していたか....。
分からない....。
「....分からない。」
「は?テストが長引いたって自分で言ったじゃねぇかよ。あれは嘘か?」
「....分からない....です。」
「オメー、分からないじゃなんも分かんねぇんだけど?」
私にだって分からないよ...。
テストのあと何があったかなんてわからない。
気づいたらあの場所にいたんだもん....。
「黒子が言っていたんだが、柏木は図書室に行ったそうだな?」
え....?図書室....。
言われてみれば言った気がする....。
「....多分、行った。」
「多分て....ついさっきのことじゃねぇか。」
「それでそのあとどこに行ったんだ?」
そのあと....なにしてたっけ。
黒子くんに部活早く行けって言われて嫌って言った。
それで、図書室出たとこまでは覚えてる。
でもそのあとが分からない....。
「....気づいたら知らない場所で寝てた。」
「知らない場所?」
私は頷いた。
「なんだよ知らない場所って。」
「....大きい木があった。」
「じゃあ中庭か?」
「....中庭?」
「ああ。あそこな、日が当たってっと昼寝にちょうどいいとこなんだよ。」
へぇ....。