第14章 再テストの結果はどうだった?
なにもすることがないと分かって、黙ってみんなの練習を見ていた。
みんなすごいなぁ。
あんなハードなものによくついていけるなぁ。
私だったら吐くよね、絶対。
黒子くんもつらそうだし....。
あれ?
黒子くん....?
なにか忘れているような....。
思い出せない。分からない。
本当に物忘れ激しいな。
どうしたんだろう。
そんなことを延々と考えながら練習を見ていたら、いつの間にか練習が終わっていた。
「柏木、自分の仕事が終わったら部室に来てくれ。」
赤司くんに部室に呼び出される。
「....わかった。」
そういえばこの前部室に呼び出されたときは課題のことだったなぁ。
なんて、適当なことを考えながら体育館の片づけをした。
全てのことを終えて、部室の前に立つ。
ドアを叩いて中に入る。
中には赤司くんと今日は虹村さんがいた。
「遅かったじゃねぇか。」
「....遅くなりました。」
「柏木、なぜ呼ばれたか分かるか?」
分からなくて素直に首を横に振る。
「分からないのか....。では聞くが、テストが終わった後、何をしていたんだい?」