第14章 再テストの結果はどうだった?
「どうした?」
どうしよう。
そう思っていたら勝手に口が動いていた。
「先生の都合でテストの時間が長引いてしまってそれで遅れました。」
気づいたら笑顔でそんなことを口走っていた。
「なんで笑顔なんだよ!」
デコピンされた。
「痛っ。」
「どんな事情であれ、遅れたんだからもっと申し訳なさそうな顔しろよ。」
「....ごめんなさい。」
虹村さんに言われた通り申し訳なさそうな顔をして謝った。
「もういいよ。さっさと仕事戻れ。」
「....はい。」
「さつき、遅くなってごめん。」
「もう、ほんとだよ。遅いよ。」
「....うん、ごめん。」
私さっきから謝ってばっかりだなぁ....。
はぁ、とため息をつく。
ドリンクはさつきによってすでに作られており、タオルも用意されていた。
なにしてようかな....。
仕事を求めてふらふらする。