第13章 課題
下を向いていると、鼻をつままれた。
「むぐっ。」
驚いて変な声が出た。
なにしてるのか聞きたかったが、今は喋れるような状況ではなかった。
「ここをつまむと止まるんだ。少し我慢してくれ。」
黙って頷く。
数分後・・・
赤司くんの言う通り本当に止まった。
「....ありがとう。」
練習もあったはずなのに私の鼻血を止めるのを手伝ってくれてありがとうという意味でお礼を言った。
伝わっているかは微妙だけど。
「大したことはしていないよ。じゃ、また部活後。」
そう言い残して、体育館の中に戻っていった。
部活後....?
それは....どういう....。