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トリップしちゃいました

第13章 課題



由良side



課題なんかやりたくない。


今日は土曜日だから部活の時間が長い。


だから余計に課題なんかやりたくなかった。


でもやらないと先生に怒られるから仕方なくやる。


中学生のテスト、しかも小テストだからと適当にやったのは私。


自業自得だと思った。



休憩の合間にちょこちょこやる。



「柏木、何やってんの?」


課題をやっていたら声をかけられた。


この声は....


「....虹村さん。」


顔を上げて、声の主を確認する。


「それ、数学か?」


「....うん....はい。」


「柏木、敬語の練習もうちょいやったほうがいいぞ?」


「.....。」


「返事は?」


「....はい。」


「で、昨日のやつか。それは。」


「....昨日?」


「昨日小テスト返ってきたんだろ?それの課題じゃないのか?」


「....よく...知って....ます....ね?」


「2点のやつだろ?数学苦手なのか?」


「....そうでもない。です。」


「てか、テスト受けたのはどいつだ。」


「....私、由良。」


「へー。で、数学苦手でもないのにそんな点数とったんだな。」


まぁ、手を抜いたから。


なんて言えるはずもなく課題に目を戻す。


「ま、頑張れ。」


そう言って、手を振って行ってしまった。

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