第12章 ドリンク作りは難しい
急いで準備をして体育館に向かう。
「遅れましたー。」
虹村さんとコーチのところに行って遅れた理由を伝えた。
小テストの点が悪すぎて先生に呼び出された、なんて正直に言ったからちょっと怒られちゃった。
ドリンクを作りに行く。
「えっと....」
ノートに確か作り方がのってるはず....。
粉入れて水入れるだけ....って、アバウトすぎるよこれ。
分量とかどうするのよ。
目分量とか無理なんですけど。
ん?
みさきなでしこが書いたとされるドリンクの作り方の下に由良の字でいろいろ書いてあるのを見つけた。
ぱさぱさ、味濃い、薄い。計量スプーンとカップを使うべし。
なにこれ。
味の....感想と....計量スプーンてなによ....。
あ、計量スプーンとカップで粉と水の量を量ればいいんだ。
由良ったら頭いいじゃない。
一応昨日の日記の方に、
持ち物:計量スプーンとカップ
って書いてあったから持ってきてはみたけれど、このために使うのね!
あ、でもカバンの中でした....。
取りに行く時間は....ある、な....ちょっとだけなら....。
ちょっとだけドリンク作りの現場をそのままにしてカバンのあるところまで走って行く。