第11章 小テストの結果
放課後・・・
「赤司くん。」
「柏木か。なんだ?」
「今日ちょっと放課後遅れるかもしれないから一応伝えておこうと思って。」
実際どのくらいで終わるとか聞かされてないし、もし長かったら部活を無断欠席になるもんね。
「わかった。コーチと虹村さんに伝えておくよ。」
「ありがとう。じゃ、よろしくね。」
赤司くんと別れて職員室に行く。
「んじゃ、これ課題な。来週再テストあるからそれで30点とれば合格で取れなかったらまた来週ってことで。」
「そ、それは....取れなかったら延々とテストが繰り返されるということですか....?」
「ああ、そういうことになるな。
ま、大丈夫だろ。おんなじ問題なんだし。」
よくねーよ。
「ま、そんな顔すんなって。お前、部活とか入ってなさそーだし大丈夫じゃね?」
「部活入ってますよー、一応。男子バスケ部のマネージャーやってます。」
そう言ったら、驚いたようでキラッキラの笑顔を向けられた。
「じゃ、なおさら大丈夫そうだな。」
「なぜですか。」
「だってバスケ部には結構頭のいいやつが....ほら、赤司なんか学年トップだし、教えてもらえばいいじゃん。」
「....いや、なんかそれは嫌です...。」
「なんで。」
だって....何か代償くれとか言われたら私は何を差し出せばいいの?
「....な、なんとなく....です。」
言えるわけがなかった。
「じゃあ、せいぜい頑張れよー。」
「はぁい。」
職員室を出る。
結構長話しちゃったなぁ....。
はやく部活行こ。