第11章 小テストの結果
蓮花side
「昨日の小テスト返すぞー。」
先生が赤司くんから順にテストを返していく。
テストなんかやったんだぁ....。
私そんなこと聞いてないけど。
そんなことを思いながら机に頬杖をついて窓の外を眺める。
「柏木ー。」
私の名前が呼ばれてテストを取りに行く。
「柏木、もっと頑張れー。」
「?....はい...?」
なんのことだろうと思いながらも返事はした。
自分の席に着いてテスト結果を見てみる。
結果・・・
2点。
え....っと、こ、これは....現実でしょうか....?
信じられない点数に唖然とする。
「今の小テストで一ケタだったやつ1名いるが、その者は放課後俺のとこに課題あるから必ず来るように。」
周りから聞こえるクスクス声....。
“ひ、一ケタってどうやってとるの?!”
ほんとね、どうやって取ったんでしょう....。
“マジ、一ケタのやつ誰だよ。”
私です。
“バカじゃねーの。”
そうですね、おっしゃる通りで....。
小声で聞こえるみんなの声に心の中でこたえる。