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トリップしちゃいました

第2章 プロローグ的ななにか


「そうだ、オメーら。こん中でこの住所のとこ知ってるやついねーか?」


私がさっき渡した紙をみんなに見せる。



「ここなら....俺の家の近くです。」


「本当か、赤司?」


「はい。」


「んじゃあ、赤司。蓮花を送ってやれ。部長命令だ。」



あ、赤司くんと....二人っきりになるやつですか!


嬉しいけど、ちょっと目が、目が怖いデス....。



「わかりました。」


赤司くんが歩き出す。


「ちゃんと送ってけよ、赤司ー!
じゃあな、蓮花!」


虹村さんが手を振ってくれたので、振り返した。





あ、そうだ....。


「赤司くん」


「何だ?」


何だってなによ....。


仮にも大人に向かってその態度って。


「文房具屋によってもいいかしら?」


そう言うと、私のことをじっと見て違う方向に歩き出した。


「ねえ、赤司くん。私のこと嫌い?」


「嫌い、というか、怪しすぎる。」


デスヨネー....。




「着いたよ。」


「連れてきてくれてありがとう。」


微笑んでお礼を言う。


「ああ。」



文具店に入り、さっそく目当てのものを探す。



なんなく探し物を見つけて会計して外に出る。


「お待ちどうさま。」


また歩き出す。


「何を買ったんだ?」


「ノートと黒のボールペンよ。」


「そうか....。」


「これがどうしても必要だったから、ありがとうね。」


もう一度お礼を言う。






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