第2章 プロローグ的ななにか
しばらくして虹村さんが戻ってきた。
「帰るぞ。」
「はい!」
返事をして、虹村さんに着いていく。
「そういや、蓮花ん家どこ?」
「あ、ここなんですけど....」
さっき見た紙を渡す。
「自分家どこにあるか忘れたのか?」
「あ、えっとー、引っ越してきたばかりで道分からなくて....」
「そうか....。残念だが俺も住所だけじゃ分かんねえや。」
「そうですか....。」
虹村さんわからないんじゃ私もわかるわけないじゃん。
どうしよ。
「よー、オメーらそんなとこでどうした。」
いつの間にか校門まで来ていたようで、虹村さんが校門のほうに手を振っていた。
あ、あれは....!
キセキの世代の皆様ではありませんか!
校門にはアニメでは何度も姿を拝見したが、実物は初めて見るキセキの世代が全員集合しているではありませんか....!
「虹村さんを待っていたんです。」
「なんで?」
「彼女の話を聞きたくて。」
彼女....?
ああ、私か。
話って言われても何も覚えてないし聞かれてもほとんど答えられないけど。
「ああ、それが、こいつにもわからないらしいんだ。」
「わからない?」
「気が付いたら保健室のベッドの上だったらしくてな。」
「なるほど....。」
「お、そうだ、こいつらに自己紹介してやれよ。」
「あ、そうですね。
皆さん初めまして、蓮花と言います。よろしくお願いします。」
頭を下げる。
「ほら、お前らも。」
「はい....。俺は赤司征十郎だ。」
「俺は黄瀬涼太ッス!」
はわわ....黄瀬くんカッコイイ!!!
「緑間真太郎なのだよ。」
「紫原敦~。」
「私は桃井さつきって言います。よろしくね!
ほら、青峰くんも。」
「青峰大輝だ。よろしく。」
「僕は黒子テツヤです。よろしくお願いします。」
わぁ...黒子くん影薄い...。
でも可愛い....!
中学生の黒子くんキャワッ!
「で、俺は虹村修造だ。改めてよろしくな。」