第10章 今日のラッキーアイテムは何?
「柏木、ドリンク欲しいんだけど。」
この声は....青峰くん?
振り向く前に予想して、実際に振り向いたらそこには青峰くんがいた。
当たった!
顔には出さないが、心の中でガッツポーズをする。
「....飲んだら....感想きかせて....?」
「おう!」
作ったドリンクを渡す。
青峰大輝....。
高校の青峰くんは怖い感じだけど、今はそうでもない....?
でもきっと、開花したらおかしくなる....。
首を思い切り横に振る。
今考えるべきことじゃないと自分に言って手を動かす。
気持ちを切り替える。
でも....もし....もし....みんな才能が開花してしまった時....私は....ここにいるのかな....。
できるだけ今のことだけに集中しよう、そう思ったのに、余計な不安だけはどうしても頭に残ってしまった。