第8章 食事をしよう
「柏木、食うの遅くね?」
確かに青峰くんの皿にはもう食べ物が残っていない。
「....そうだね。」
「お腹空いてねぇの?」
「....うーん、分かんない。」
「分かんねぇっておい....。食わないならもらっていいか?」
「....うん、いいよ。」
青峰くんは魚と白米をもらってくれた。
みそ汁は液体だからか割と楽に飲めた。
「ごちそうさん。うまかったぜ。」
青峰くんは私の魚とご飯を数分で平らげ、食器を戻しにいった。
「由良ちゃん、嫌だったらちゃんといいなよ?青峰くん結構強引だからさ。」
「....うん....?」
嫌じゃなかったんだけどなぁ。
むしろありがたかった。
「桃井の言う通りだ。嫌ならちゃんと断ったほうがいい。」
赤司くんまでそういう。
そんなに嫌そうに見えたのかな?
「....別に嫌じゃなかったから平気。」
「そ?それならいいけど。」
分かってくれた?かな。
とりあえずよかった。