第8章 食事をしよう
食事をし終わり、みんなと別れて教室に戻る途中赤司くんから話しかけられた。
「柏木。」
「....?」
赤司くんの方を向いて首を傾げる。
「食事はできそうか?」
できるかできないか、なのか...。
したいかしたくないか、じゃないのは当然か...。
「....でき....る....。」
赤司くんのいる前ではしたくないなんて口が裂けても言えそうもない。
「それは良かったよ。今日もマネージャーの方は頼んだよ。」
「....うん。」
赤司くんは教室に入っていってしまった。
私はというと、不覚にも赤司くんの顔に見惚れて、廊下で幸せに浸っていた。
赤司くんの顔....相変わらず綺麗だった...。
次は笑った顔が見たいな。
ふとそう思った。