第8章 食事をしよう
由良side
これは....どういうことでしょう....。
私は今、学食にいる。
今日の昼休み、屋上に行こうとしたら赤司くんに手を引っ張られてここに連れてこられた。
聞いてない....!
マネージャーやるなら食事しろ、なんて聞いてない!
でも反論するときっと赤司くんが怖いだろうから黙っておく。
「どれにする?」
「.....。」
どれにしよう。
どうせ何かしら選ばないといけないんだし量の少ないものを適当に選ぼう。
「柏木?」
「....みそ汁。」
「それだけじゃ少ないから焼き魚とご飯も追加しようか。」
全力で首を横に振りたい....。
でも怒られるのは嫌だから振らない....。
「....うん。」
券を買って食事をもらって赤司くんに着いていく。
席はもう決まっているらしく、すたすた歩いていく。
歩いた先にはキセキの世代のみんなとさつきが座っていた。
「あ、由良ちゃん!こっち座って!」
さつきに言われて隣に座る。
席順はというと、右から青峰くん、黒子くん、さつき、私。
向かいの席は、私の正面から、赤司くん、緑間くん、紫原くん、黄瀬くんになっている。
赤司くんに見られながら食べるなんて嫌だったが、そんなことは言えなかった。