第7章 マネージャーになっちゃった
「もう暗い。送っていくよ。」
「いやそこまでしてもらわなくていいよ。
一人で帰れるし。」
「....なにか俺と一緒にいたくない理由でも?」
「滅相もございません。」
「じゃあ、帰ろうか。」
「はぁい....。」
思わずため息をつく。
ほんとに幸せ逃げてった気分....。
「赤司っち、昼間のことまだ怒ってる?」
「別に....怒ってなんかいない。」
目を合わせてくれない。
嘘か!嘘だろ!
さすがの私でもわかるぞ、おい!
「私から見たら赤司っちも虹村さんもみんな子どもだよ。私、中学生じゃないもん。」
「.....。」
「子どもって言ったのは悪かったって、ほんとに思ってる。ごめんね。」
「....もう、いい。怒ってなどいない。」
「ほんと?」
「ああ。」
顔を覗き込むと今度はちゃんと目を合わせてくれた。
「よかった。」
「で、何歳なんだ?」
「赤司っち、大人の女性に年齢聞くなって教わらなかったの?」
「そんなこと教わった覚えはないね。」
さっきのこともあるし、まぁ赤司っちは言わないと思うししょうがない....。
「....21歳だよ。」
「え?」
「もう言わないからね!どうせオバサンだなとか思っちゃうんでしょ!」
やけくそになる。
「そんなことないさ。十分若いと思うよ。」
「そんな~、お姉さん照れるっ!」
赤司っちの背中をバシバシ叩く。
そんな会話を続けていたら、あっという間に家の前まで来ていた。