第7章 マネージャーになっちゃった
部室には赤司っちただ一人。
うわぁ、帰っていいかな?
「遅かったね。」
「....オソクナリマシタ。」
帰りたい...。
「はい。」
心の中で嘆いていると、赤司っちから一枚の紙が渡された。
「なにこれ。」
「それは部活の日程だ。」
「ふーん。やっぱり毎日あるものなのね。」
「勝つためには当たり前だからな。」
勝つため、ね。
私はその言葉が嫌いだなぁ。
「そっかー。すごいね。」
心にもないことを言う。
「ところで、俺が昼間言ったこと、覚えているか?」
昼間....?
どれのこと?
「赤司っちがこどもだったこと?それとも、食事しろのほう?」
「....食事のほうだ。なにか食べられない理由があるのか?」
「いやだから、ダイエットだってば。ただの!」
「ダイエットならもっと効率のいい方法があるはずだが?それに柏木は太っていないからダイエットなんてする必要がないじゃないか。」
「赤司っち、今全世界の女の子を敵に回したね。」
「え?」
「イケメンだからって言っていいことと悪いことがあるよ。」
「そんなつもりはなかったんだが...。」
「もう気を付けてよね。女の子はデリケートなんだから。特にこの年代はすっごくデリケートなんだからね!」
「....わかった。」
なんか話がずれてる気がするなぁ....。
まぁそのほうが都合いいんだけどね。
赤司くんはまだ知らなくていいんだよ。
由良のことなんて。