第7章 マネージャーになっちゃった
「で?なんか用があるんじゃなかったの?」
「あ、そうでした。赤司くんが呼んでます。」
赤司っちが...?
昼間のこともあるし会いたくなかったんだけどな。
「分かったー。どこにいるの?」
「部室です。」
「了解!ばいばーい、黒子くん。」
黒子くんと手を振って別れる。
私は今、部室の前にいる。
早く入れと思うが、ふとドアノブに手をかけて止めた。
そもそもここって男バスの部室じゃん....。
こういうのって女子は入室禁止なんじゃ....。
さて、どうしたものか。
「ここで何をしているのだよ。」
「ん....緑間くん!」
ヤバい、近くで見ると背高い!
カッコイイ!綺麗!メガネ似合ってる!
「早く質問に答えろ。」
「ん?....部室に入ろうか迷ってたとこ。」
「なぜ?」
「ここは男子の部室でしょ?だから、女子が無断で入るのはダメなのかなって思った。」
私がそう言うと、緑間くんが目を見開いて驚いてるのが見えた。
「....お前がそんなことを考えていることが意外なのだよ。」
「いやーん。そんなことも考えない女だと思ってた?いくら私でもいたいけな中学生の体を見て興奮するなんてことないから安心してよ。」
「そんなことを思って言ったわけではないのだよ。」
緑間くんの顔が赤い。
「そ?顔赤いけど大丈夫?」
頬を触ろうとしたら手を払われた。
「触るな!」
痛いなぁ、もう。
でも予想通りの反応しちゃってかーわいい。
「....ごめんごめん。やりすぎちゃったね。」
笑って反省の意思を見せず、言葉だけ謝る。
「....。....赤司が中で待っているのだよ。」
「わざわざどうも。ばいばーい、緑間くん。」
緑間くんに手を振って、部室に入る。