第6章 マネージャーになりたい
キーンコーンカーンコーン
「あ。チャイム。」
予鈴?が鳴った。
ナイスタイミング!
黄瀬くんとちょっと気まずい雰囲気だったんだよなぁ。
はぁ、助かった~。
「柏木さん、ちゃんと食べてくださいッスね!」
「はいはーい。」
黄瀬くんが次移動教室だと言って慌てて立ち上がり去り際に言われた。
それに適当に返事する。
そろそろしつこいなぁ。
いくらカッコイイからってしつこい男はタイプじゃなーい。
もういっそのこと無視してしまおうかとも思ったが、それはさすがにやらない。
大人げないから。
私も立ち上がり、屋上を出る。
後ろからコソッと耳元で言われた。
「マネージャーをやるならちゃんと食べろ。
それが条件だ。」
なによ、えらそーに。
やっぱり赤司くんのああいうところ嫌いかも。
言ってることは決して間違ってない、が、腹立つ。
短気な性格してるからしゃーないか。
またため息をついて、教室に入った。