第6章 マネージャーになりたい
「ため息なんかついてどうしたんだい?」
「え、ため息ついちゃってた?」
「ああ。」
「あはは....無意識だぁ....。」
みんなが若いなぁ、私ババアじゃね?
とか思ってため息ついてたとか言えなくね?
そう思って笑ってごまかす。
「無意識か....。あまりため息をつくと幸せが逃げていくよ?」
「そんなの信じてるの?赤司っちもやっぱりまだ子どもなんだね~」
私がこんな風に言うと、怒らせたのか昼休み中一言も口聞いてくれなかった。
そんな赤司っちも可愛い。
こんな風に思ってしまったのは秘密にしておこう。
「そういえば、お前の年はいくつなのだよ。」
「ん?年齢?知りたい?」
正直言って教えたくない。
それが本音だ。
「言いたくなければいいが、年上か年下かだけ教えてくれ。」
「ん~、そうだねぇ。はっきりとは言えないけどぉ、年上かなぁ。」
「そうなのか....。」
私が年上なことに驚いている。
「だからって、いきなり敬語使い始めるとか止めてね。気味悪いから。」
「ああ、分かったのだよ。」
「分かればよろしい、なのだよ。」
「真似するな!」
「あっはは~」
緑間くんの真似できちゃった、しちゃった!
ヤバい!
今すごい幸せ!
私は頭の中がなのだよで埋め尽くされていくのを感じた。