第6章 マネージャーになりたい
昼休み・・・
はぁ...やーっと授業終わったよー。
つっかれたー。
よし!
机に突っ伏してる場合じゃないと思って、早速立ち上がり、赤司っちの元へ行く。
「赤司っち、一緒にお昼食べよ!」
「今日は昼ご飯持ってきたのか?」
昼ご飯って言えるか分かんないけどー....
「うん、ばっちり!」
巾着に入れた飴を赤司っちに見せる。
「いやだからそれは昼ご飯じゃな....」
「さ、早く行こう!レッツゴー!」
赤司っちが言い終わる前に手を引っ張って屋上に向かって階段を駆け上がる。
雲一つない青空、暖かい陽気、そして、キセキの世代のみんな!
キセキの世代が勢ぞろいだぁ...。
「柏木、そろそろ手、離してもらっていいかな?」
「わわっ、ごめんなさーい!」
慌てて離す。
危ない危ない....。
赤司っちが声かけてくれなかったら私あっちの世界に行ってたわ。
セーフ....!
キセキの世代たちに近づく。
「赤司....と誰だそいつ。」
「赤司くん、隣の人は誰?」
「ほんとッスね、見ない顔ッスけど誰ッスか?」
あれ~、みんな私のこと分からないのかな?
思い切って隣の赤司っちに聞いてみる。
「ねぇ赤司っち、私ってもしかしてみんなと会うの初めて?」
「いや、初めてではないよ。」
「でもみんな知らないみたいだし...。」
「それは、あまりにも君の姿が違いすぎるからだと思うが。」
「えっ、そういうこと?!」
そうだったんだぁ....。
だから虹村さんもすぐ気づかなかったのね、納得。
一人で勝手に納得する。
「じゃあ、改めまして、柏木です!よろしく!」
笑顔と決めポーズを忘れずにとった。