第25章 rainy day
「送ってくれてありがとう。」
「こっちこそ、おふくろが色々とごめんな。」
「ううん。」
「じゃ、また明日な。明日も部活あるから早く風呂入って寝て、遅れんなよ。」
虹村さんが帰るまでマンションの前で見送ろうかと思ったけど、虹村さんが私が部屋の中に入るまでマンション前に居るというからなるべく早く部屋に入るため、マンションの中に入る。
部屋に入る前にマンション前の人影に手を振ってから部屋に入った。
電気を点ける。
「あつい。」
部屋が思ったより暑かった。
クーラーは備えつけのものがあるけど、それをつけずにそのままお風呂に入ることにする。
シャワーを軽く浴びただけで出てきた。
湯船に浸かるのは面倒だし、それにあんまり好きじゃない。
ソファーに座って横になる。
髪を乾かすのも面倒で、でもそのままいるとソファーが濡れちゃって怒られそう。
なんかお風呂に入ったら眠たくなってきたような気もするけどそうでもないような。
なんとなく目を瞑ると、意識を失ってしまいそうになるから多分眠いのだろう。
夜に眠くなるなんて久しぶりかも...。
おやすみなさい。
私はそのまま意識を手放した。