第23章 合宿
食堂に着いた。
まだ誰も来てなくて安心した。
手を洗って自分の席に座っている。
ふぁ~
あくびが出てきて、眠くなってきたからみんなが来るまで目を瞑っていることにする。
眠い...。
誰かに体を揺すられている。
息が苦しくなって目を覚ます。
何度か瞬きを繰り返して今の状況を把握しようと頑張る。
「おーい、起きてっかー?」
そんな声が聞こえるが内容が頭に入ってこなくてまた目を瞑りたくなるけどなんとか目を開ける努力をする。
「今は飯の時間だから寝んなよー。」
「...ご飯...?」
「そうそう。ご飯の時間なの。」
「うーん...でも眠い...。」
「でもじゃねぇって起きろ。」
誰と会話してるのかよく分からないがとにかく眠くて会話なんてしたくない。
もう一度目を閉じようとしたら額に痛みが走った。
その痛みで完全に目が覚める。
デコピンされたみたいだ。虹村さんに。
「やーっと起きたか。オメー寝起き悪すぎ。」
呆れられた。
「...だって、眠い。」
額を押さえて擦りながら言い訳する。
「オメーまさかまた寝なかったのか?」
「うん。」
「自業自得だ。寝るなら帰りのバスにしとけ。」
「うん。」
「ほら飯食べろ。もうみんな食べ始めてっから。」
周りを見ると本当に食べ始めていた。
みんな私が寝ている間に食堂に来て、いつの間にかご飯を食べ始めていた。
私は一体何分ぐらい寝てたんだろうか。
ちょっと気になる...。