第23章 合宿
私にとってみさきなでしこは明るい太陽みたいな存在。
他の人格だって私にとってすごく大事な存在。
いなくなったらきっと私はダメになってしまうんだろう。
元々私は一人だった。
でもある時から私の中に私とは別の存在が生まれるようになった。
最初に生まれた人格はこの世界に来る前に統合したからもういないけどあの子は私にとっては誰よりも大切だった。
私をあの人から、お母さんから守ってくれる唯一の存在だった。
あの子がいたから私は生きていけたんだと思ってる。
もしいなければ、心が折れて自分の命を自分で絶っていただろう。
あの子を統合してからは自分の中で心の整理がつかなくてしばらく引きこもっていたけど、でもさとりんとか万華鏡、みさきなでしこの支えもあってなんとか立ち直って普通の生活に戻ることが出来た。
すごく感謝してる。
だからもし何かあったなら万華鏡もみさきなでしこも助けたてあげたい。
長かった夜がもう終わったようだ。
太陽が昇ってきて窓から差し込む日差しが眩しい。
私は膝を抱えていた手を解いて立ち上がり伸びをした。
今日は考え事を延々としていたせいで眠れなかった。
きっとみんな、まだ寝ている。
私は今日は体育館には行かず外に出た。
本当は無断で外に出るのは許されてないんだけど多分見つからなければ大丈夫だろう。
見つかったら怒られるから日差しを浴びたらすぐ戻ろう。