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トリップしちゃいました

第23章 合宿


百人一首大会。優秀者と5位までの入賞チームには豪華景品。お風呂のあと大部屋集合。


赤司くんのいるチームは最強だね。


きっと優勝しちゃうんだろうな。



部屋に戻った。


さつきが、いない。


電気つけっぱなしだったからいると思ったんだけど。


ま、いっか。


畳に転がってみる。


こうしてるとなんだか落ち着くなぁ。やっぱり日本人だからかな。


天井をぼーっと見つめる。


転がってるのに眠気が全く来ない。夜が近づいてるからかなぁ。



「柏木、いるか?」


「....。」


赤司くんの、声...?


「入るぞ。」


片側に両手を付いて起き上がると同時に障子が開いた。


「...いるなら返事をしろ。」


返事をする間もなく開けたの、赤司くんじゃん。


「まぁいい。百人一首大会をやることになったのは聞いてるか?」


「うん。」


「それで今俺たち一年の部屋に集まって百人一首の練習をしているんだ。桃井もいる。柏木も来ないか?」


赤司くんが誘ってくれてるなら行きたい。けど...動くの面倒くさい。


「...私はいい。ここにいたいから。」


「...そうか。気が向いたら来るといいよ。じゃあ。」


強引に連れていかれることもなく結構あっさりしてて助かった。


起こした体をまた倒す。


さっきは仰向けだったけど今度は横向きで丸まってみた。


この方が、この体制の方が、好き。


目を閉じる。
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