第23章 合宿
私と監督とコーチと赤司くんが体育館に着いた頃には部員たち全員集まっていてそれぞれ好きなことをしていた。
青峰くんと黄瀬くんなんかは1on1している。
紫原くんはお菓子を食べているようだった。
私は監督の指示に従って上に上がることにした。
赤司くんが声を張ると、体育館内がピタッと静まりみんなそれぞれ違うことをやっていたがそれを止めて赤司くんの前に集まった。
赤司くんが昼の練習メニューについて話している。
私は練習のことはよく分からないがみんなの顔が強張ったり青くなっているのを見て、きっとまたつらいことをやるんだろうなと思った。
練習が始まる。
チームに分かれて半面コートで試合をし、順位が最下位だったところは明日のフットワーク2倍らしい。
みんなの顔がフットワーク2倍は嫌だといっている。
半面コートでそれぞれ試合が始まった。
私はそれを見ているだけでいい。
見て覚えるだけでいい。それが私にとってはいい練習になるから丁度良かった。
この合宿に何しに来てるんだか本当に分からないのは私なんだからここで少しぐらい役に立たないと。
試合が全部終わった。
1位は赤司くんがいるチーム。
最下位は黄瀬くん、虹村さんのいるチームだった。
可哀想に。
私は下におりた。
今日の練習はこれで終わりらしい。
片づけをして各々部屋に戻っていく。
私は赤司くんと一緒に監督の部屋に行く。
「今日の試合、どうだった?」
「...どうって?」
「見ていたんだろう?何か感想は?」
「...無心で見てたから感想はない、かな。」
「そうか。」
そんな会話をしながら歩いていると、監督の部屋についた。