第23章 合宿
ふぁ~
なんか眠くなってきた....。
もうカフェインの効果が切れたのかなぁ。
早すぎるよ。ねむ、い。
目を閉じたら寝ちゃいそうだけど、意識してないと勝手に閉じそう。
ここで寝ちゃいけないと思いつつもこんな眠気にいつまでも抗っても仕方ないという諦めが勝って目を閉じた。
そうしたら、すぐに深い眠気が私を飲み込んで私の意識はそこで途絶えてしまった。
気づいた時には布団の上だった。
部屋は涼しく快適で、昨日寝ていた部屋と同じということはここは監督の部屋なのだろう。
監督はいない。
体育館だろうか。
「...時間....11時過ぎ...。」
時計を見ると11時過ぎていた。
起き上がってみる。
朝よりだるさがなくなっている、ような気がする。
布団から出て部屋から出て体育館の方に歩いてみることにした。
体育館に近づくにつれ、ボールの音とか声とかスキール音ていうのかな、そういうのが大きくなっていく。
体育館に着いた。
今は3on3というのをやっているみたいだ。
体育館に入りもせずみんなの練習をそこで見る。
みんな頑張ってるなぁ。
努力して、頑張ってみんなここにいる。
私には出来ないことだと思った。
そういえば体育館の中にさつきがいない。
どこにいるんだろう。
私がいないから一人でマネージャーの仕事こなして大変だろうね。
私、なにしに合宿来たんだろうね。
休んでばっかりでさつきと監督に迷惑ばっかりかけて。
一番馬鹿みたいで役に立たないのは、私、だったね。
「本当に何やってるのかな、私...。」
こんな私が体育館に足を踏み入れるなんてことしていいはずがないね。
ここは、頑張って努力してる人たちが入る場所なんだから。