• テキストサイズ

トリップしちゃいました

第4章 多重人格の私


赤司side



突然うとうとし始めて、あっさり寝てしまった柏木を見る。


今は虹村さんに寄りかかって気持ちよさそうに寝ている。


「なあ赤司。どうする、コイツ。」


「とりあえず保健室に連れていきましょう。」


「ん。」


虹村さんが柏木を抱いて歩く。


「軽いな、こいつ。今どきの女子はみんなこんなもんなのか?」


「はぁ....?そんなに軽いんですか?」


「ああ。こんな軽いとちゃんと食ってんのか心配になるなぁ全く。」


「そういやー赤司、昼は一緒に食ったんだろ?」


虹村さんに聞かれて昼休みのことを思い浮かべる。


「はい。
お昼だと言って食べていたのは飴でしたね。」


「は?飴?」


「飴玉です。」


「いや言い直さなくていいよ。分かってっから。
マジか。」


虹村さんも驚き心配していたが、俺も内心心配していた。


それにさっきの話。


柏木が4人いる話には驚いた。


だが本当にそんなことがあり得るのか?


モヤモヤした気持ちで歩いていると、あっという間に保健室に着いた。



「赤司は先戻ってろ。そろそろ練習始まっから。」


「はい。」


虹村さんに言われてもと来た道を引き返す。




赤司side 終わり
/ 432ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp