第4章 多重人格の私
「多重人格というのは....
別名を解離性同一性障害といって、簡単に言えば一人の人間の中に複数の人格が存在していて、それらの人格が交互に現れる病気です。」
「....赤司くん物知り。」
「あとは、家に帰ってからパソコンなどを使い、調べてください。」
「おう、わかった。」
「それで今柏木の中にはいくついるんだ?」
別に隠してる訳じゃないけど....。
「どうせばれちまうんだから、今話しとけよ。」
「....4。私含めて4人。」
「4人?!そんないるのか!?」
「それは俺も驚きました。」
「...まだ2人しかみんなの前に現れてないし....。」
「あとの2人は出てくるタイミングとか分かんねぇの?」
「....それが分かったら苦労してない。」
不満げに言ったら、急に強い眠気がやってきた。
まだ話の途中なのに...。
「柏木、大丈夫か?」
うとうとしているのに気づいたのか赤司くんが聞いてくる。
「....ん~。」
答える気力がもうなくて答えられない。
そのまま意識を失って倒れてしまった。