第23章 合宿
前日夜・・・
由良side
「...こんなものかな...。」
明日の合宿の準備を今ちょうど終えた。
合宿のしおりの持ち物ページを参考に大きめのカバンに荷物を詰めたが何かを忘れたような感覚に陥って合宿が始まるまで不安が拭えない。
まぁでもその時はその時だと腹をくくって寝る支度を始める。
寝る前にいつも飲んでいるホットミルクを作るため、リビングに行く。
冷蔵庫から牛乳を取ると、見慣れないタッパーが3つほど入っているのを見つけてそれを冷蔵庫から出して開けてみた。
中にはレモンのはちみつ漬けが入っていた。
綺麗にレモンが並べられていてはちみつに漬けられていた。
誰が作ったのだろう。
そう思ってリビングを見回してみて、ふとテーブルの上にある1枚の紙きれに目が留まった。
それは折りたたまれていたから開いて読んでみた。
『レモンのはちみつ漬け作ってみたよ。合宿中にみんなで食べてって赤司っちに伝えて。 みさきなでしこより』
それを読んでからちょっと数日前の出来事を思い出して考え込んだが眠れなくなるからさっさとホットミルクを作って飲んで早く寝ることにした。
考え事はまた明日の朝にでも回すことにした。
私がホットミルクを作る理由は、ある人に勧められたから。
勧められでもしないと私は作らなかっただろう。
数年前、夜の睡眠のことで悩んでいたところ、
「毎日夜にホットミルクを飲むことを習慣にすればその悩み、少しは解決するんじゃないかな。」
と言われてその人のことは信用していたから試しにやってみたら本当に少し解決した。
それから飲むようにしている。
たとえ無味でも私にとってはホットミルクを飲むことに意味があるのだ。