第22章 再び登場
万華鏡side
今日は病院に行く日だからと普段あまり表に出ない俺が出て病院に行くことになった。
その話をすると由良は嫌がったが、由良以外の人格で由良を押さえつけてなんとか出てこれたという感じだ。
ノートを見て前日までの状況を整理してから着替えて外へ出た。
病院までの道のりは前回ので大体覚えているから間違えることはない。
ノートを見て思ったが、由良はこの世界で今学生生活を満喫していて前家に来た赤司さんと同じ学校に通っているようだ。
あと虹村という方が気になりますが...まぁどうでもいいです。
病院に着いた。
病院の中は涼しくて快適だが人が多い。
来るの遅すぎでした...。
ふと持ってきていた携帯が鳴ってカバンの中から出してみた。
着信名は赤司くん。
出ようか迷ったが出ることにした。
壁際に寄ってから電話に出る。
「もしもし。」
「もしもし。柏木か?今どこだ?部活はとっくに始まっているんだぞ。」
「部活...?何のことです?赤司さん。」
「柏木じゃないな?今日は誰だ?」
「前に一度家でお会いした万華鏡です。今、病院にいるんですが、何か用ですか?」
「病院...?なんでそんなところに。それはそうと、君は部活のことを知らないのか?」
「はい、知りません。」
「そうか...。では、帝光中への行き方は知っているか?」
「帝光中?どこですかそこ。」
「知らないんだな。分かった。また後でかけなおす。」
電話が切れた。
一体なんだったんでしょう...。
さ、目的地まで行きますか。