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トリップしちゃいました

第4章 多重人格の私


放課後・・・



ようやく1日目の学校が終わり、放課後になった。


そのまま真っすぐ家に帰ろうと思ったら、赤司くんに呼び止められた。


「柏木。」


「....なに?」


「今日バスケ部の練習を見に来ないか?」


「....うーん。どうして?」


「虹村さんにも一応君のこと紹介しておきたいんだ。」


「....ニジムラサン?」


あぁ、あの怖そうで優しそうな人か....。


「....わかった。」


「行こうか。」


赤司くんに連れられて体育館に行く。



「お。赤司!」


赤司くんを呼ぶ声が前から聞こえて、手を振る虹村さんが見えた。


虹村さんの実物初めて見た....。


「虹村さん、こんにちは。
今会いにいこうと思っていたところです。」


「俺に会いに?」


「はい。彼女のことを紹介したくて。」


赤司くんが私の方を見る。


「彼女?
ああ、昨日の!」


虹村さんはピンときたようで、嬉しそうな顔をこっちに向けた。


「アンタ、ここの生徒だったんだな。」


「....今日転入した。....しました。」


そういえばこの人年上だったなと思い、慌てて敬語をあとからつける。


「おお、そうなのか。」


「....昨日は蓮花がお世話になった。....なりました?」


「なんで疑問形なんだよ....。
てか、蓮花って。昨日とは違う人物なのか?まさか双子か?」


この人にも説明しないといけないのか面倒くさい....。


「柏木、説明できるか?」


「....こんな廊下の真ん中でしたくない。それに、説明下手くそだから無理....。」


「俺も手伝うから一緒に説明してくれないか?」



赤司くんからのお願い....。


好きだから断りたくないけど断りたい....!


どうしよう。


「....赤司くんがそう言うならやる。」


いろいろ考えていたら、勝手に口が動いていた。
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