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トリップしちゃいました

第21章 赤司主将


「調子はどうかしら?」


「....。」


どうと聞かれても分からないのだから答えようがなかった。


「頭痛がするようですよ。」


「ちゃんとそれ飲んでた?」


先生の言葉に頷く。


「とりあえず冷やしましょうか。」


「俺も手伝います。」


「あら、そう?じゃあお願いしようかしらね。」


先生が持ってきた保冷剤をタオルに包んで脇の下や首に当てる。



終業式も終盤に差し掛かってきた頃、ようやく頭痛が治ってきた。


まだフラフラもするが立ち上がれるようにもなったが、危ないので止められた。


閉会式が終わり、みんながぞろぞろと教室に戻り始めた。


私は脱いでいた靴下を履いて、シャツは出したままでスカートのホックはきちんと閉めて体育館を出る準備をした。


歩けるような状態ではないため、赤司くんにおぶってもらう形で保健室に直行することになった。


周りの目が多少あって恥ずかしかったが抱っこよりはマシだと思ってその視線に耐えた。



保健室に着いて、ベッドに下ろしてもらった。


「...ありがとう、赤司くん。」


「どういたしまして。じゃあ俺は戻るよ。また来るけど荷物はその時に持ってくるから。」


そう言って赤司くんは教室に戻っていってしまった。


涼しい保健室のベッドで赤司くんが来るまで寝てていいと言われたので遠慮なく寝た。
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