第21章 赤司主将
「いや冗談とかじゃなくて真面目に。」
「....。」
「ほんとほんと。だから昼寝の時間...」
「倒れるのと昼寝になんの関係があるんだ?」
赤司っちは首を傾げる。
いくら察しがいい赤司っちでも何の説明もしてない状態じゃ、さすがに分かってくれないか...。
うーん...困った...。
由良はなるべく言いたくないみたいだしなー...。
でも合宿してる最中に分かっちゃうし遅かれ早かれ分かっちゃうし...でも...。
悩みに悩んで理由はまた後日話すことに決めて赤司っちには適当に言っておく。
「関係はあるけどまぁいずれ分かることだからさ。」
それに...昼寝の時間を確保しなくても勝手に寝ちゃうか...。
これ以上何も聞かれないようにちょっと引きつっている気もするが、笑って立ち上がった。
「じゃ、赤司っち、しおりはなるべく早く作り終えるからホチキス止め、サボんないでよ。」
「あぁ。」
「じゃあ、またね!」
手を振って足早に去る。
まだなにか言いたげな赤司っちを残して....。
赤司っちが考えてくれた合宿のしおりの内容を指定の紙に書き写して完成を目指そう!レイアウトとか工夫してさ、頑張って内容考えてくれた赤司っちのためにもとびきりいいのを作ってあげようと思った。
期限まで時間がないけど精一杯頑張ろうね!少しだけ、本当に少しだけ見本的な感じで作ってみたから参考にしてね。
みさきなでしこ