第21章 赤司主将
「ありがとう。助かるよ。」
「いいえ。期限は?」
「そうだな...合宿の3日前までにお願いするよ。」
「てもう時間そんなないじゃん...。」
まぁ、赤司っちの書いた内容をレイアウトとか工夫して書いてそれを人数分コピーしてホチキスで止めればいいんだからそんなに大変でも...。
...大変だったね。帝光中バスケ部1軍の人数って結構いたな...。
「そうだね。内容を考えるのに時間がかかってしまってね。すまない。」
「別にいいよ。むしろ忙しい合間を縫って頑張って内容考えてくれたんでしょ?感謝してるって。」
「最後のホチキス止めは部活後に俺も手伝うからよろしく頼むよ。」
「分かったー。」
ベンチから立ち上がって返事をする。
軽く伸びてから再び赤司っちの隣に座った。
「他はいい?」
「あぁ。今のところは特に何もないかな。何かあれば追々伝えるよ。」
あ、そうだ...。
「じゃあ私から一つだけ。」
「なんだ?」
「昼寝の時間が欲しいなぁ。」
「は?」
「だから、昼寝の時間、欲しいなぁって。」
「...昼寝?」
「そ。」
「何の話をしているんだ?」
「合宿の話。」
「何故?」
「そうしないと由良がぶっ倒れるよ。」
「....。」
赤司っちがなにを言ってるんだこいつ、という表情をしている。