第21章 赤司主将
「今日から赤司が主将を務めることになった。虹村は今までご苦労だったな。」
コーチの声が体育館に響く。
主将が虹村さんから赤司っちに代わるとコーチがみんなに伝えると、体育館にいる1軍がざわざわした。
やっぱり3年生は納得いかないわけじゃないけど何か言いたくなるよねぇ...。
なにもないといいんだけど、赤司っちだから心配はあんまりしてない。
なにせあの赤司様だからねー。
そして、いつも通り練習が始まった。
ただ今までと一つ違うのは赤司っちが中心になったことだけ。
虹村さんはそんな赤司っちの補佐としてしばらくはやっていくらしい。
練習が始まると、私たちマネージャーは手分けしてタオルを洗ったりドリンクを用意したりと忙しなく動くことになった。
体育館の中より外の方がいくらか涼しい...気がする。
気のせいかもしれないが涼しいと思わないとやってらんない。
あー、もう!夏ってなんでこんなあっついのよー!
叫びたかった。
途中、休憩が入って合宿の話がされた。
夏休み入ってすぐに合宿があるらしい。
その概要についてのプリントが配られた。
私たちマネージャーにもそのプリントは渡されてそれを見てみた。
場所は群馬、4泊5日。
群馬とか涼しそう...。
合宿でなにやるかなんて知らないけど費用もそれなりにかかるなぁ...。
それに帝光中はバスケ強豪校だしなんか凄そう...。
なんて勝手な想像を膨らました。