第3章 転入生な私
「黄瀬涼太ッス!」
「....モデルの人。」
「そうッス。よく知ってるッスね!」
「緑間真太郎なのだよ。」
「...なのだよ。」
クスッと笑う。
「真似するな!」
「....やだ。」
即答する。
「なっ?!」
「俺は紫原敦~。飴ちょうだ~い。」
「飴....?....私のご飯だからあげない。」
「そうなの~?
でもさっきの人はくれたよ~。」
「えっ!」
慌てて中身を確認する。
もともと五つあった飴が四つしかない。
「私は桃井さつき!さつきって呼んで!」
「....うん。」
笑顔が可愛い...。
「ほら青峰くんも!」
「あ?めんどくせぇな。青峰大輝。」
「....日本人?」
「あ?なんだって?」
「....外国人じゃないの?」
「違うわ!」
「由良ちゃんだっけ?面白いね!」
面白い....?何が?
首を傾げる。
「君も名前を言ったらどうだい?」
「....柏木由良。13歳。」
「年齢は分かっているから言わなくていいよ。」
「....みんなも13歳?」
「ああ。」
「....そうなんだ....。」
「由良ちゃんは誕生日いつなの?」
「...うーん....忘れた。」
「え。」
「嘘をつくな。そんなわけないのだよ。」
「....今度蓮花に聞いてみるのだよ。」
「だから、真似するなといっているのだよ!」
「....嫌なのだよ。」
緑間くんがため息をつく。
やりすぎちゃったかな?