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トリップしちゃいました

第18章 君のこと


「....赤司くんは小学生ぐらいの時とかあんな風にはしゃいだことある?」


「いや。ないな。」


公園で遊ぶ子供を見て聞いてみたが即答された。


「...何してたの?」


「習いごととか勉強、かな。」


「習い事....バイオリンとか英語とか?」


「ああ。柏木は?」


「習い事はしたことない。あの頃は...別のことに夢中であんな風にはしゃぐとかは頭の中にはなかった。」


「別のこと?」


「....それは覚えてないけど。」


「そうか。」


また嘘をついた。


しばらく沈黙が続く。



空がオレンジ色に染まってきた。


「そろそろ帰ろうか。」


「うん。」


赤司くんが立ち上がって私も立ち上がった。


公園を出て歩き出す。



公園から私の家の前までは大して遠くなく、歩いて数十分で着いた。


「赤司くん、今日はありがとう。すごく楽しかった。」


「どういたしまして。テスト勉強頑張るんだよ。」


「うん...。」


「じゃあ、また明日。」


「またね。ばいばい。」


手を振って赤司くんが見えなくなるまでそこに立っていた。


テスト...か...。


赤司くんに頑張れって言われちゃった...。


顔には出さなかったけど、内心すごく嬉しくて口元がにやけそうだった。



「テスト....頑張ってみようかな...。」


今日の赤司くんの顔を思い浮かべて空を見上げて呟いた。
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