第17章 勉強会をしよう
「なに笑ってんだよ!」
「いや、おかしくてさ。ふふっ。」
「なにがそんな面白いんだよ。」
「こんな風に誰かと当たり前のように喋って歩いてっていうのがよ。なんか久しぶりですごく楽しいの。」
そう私が言うと、青峰くんは何言ってんだ、みたいな顔でこっちを見てきた。
「なんてね!ふふっ。なんでもないよ。ねぇ、ちょっと公園寄ってかない?」
「別にいいけど....。」
青峰くんの許可ももらったことだし近くの公園に行く。
「で、何?」
「何が?」
「何か用があったからここに来たんじゃねぇの?」
「分かって着いてきたのね。そうそう。ちょっと聞きたいことがあってさ。」
「聞きたいこと?」
「青峰くんはバスケ、好き?」
「は?好きに決まってんだろ。」
「私はね、青峰くんの未来を知ってるの。」
「は?何言って....」
「これから少しの間あなたは壁にぶち当たるわ。それはずっと続くわけじゃない。当然壁にぶち当たってる間はつらいはずよ。でも、それは前に進んでる証拠だから大丈夫。それに青峰くんは仲間に恵まれてるから幸せ者よ。」
「それが俺の未来ってやつなのか?」
「あら、信じるの?まぁどっちでもいいんだけど。」
「なんでそんな適当なんだよ。」
「だって私は人様の未来なんてどうでもいいんだもん。私には関係ないし。とにかく!青峰くんは自分の思うがままを信じればいいのよ。あなたにはそういう力が備わってるんだから。それに若いし、頑張りなさい。
じゃ、帰ろっか。家まで送ってってあげる。」
一通り話し終えて満足したから公園を出るため歩き出した。
「ちょっ、それ俺のセリフだっつうの!」
あとから青峰くんも着いてきた。